日本書紀

天孫降臨したホノニニギ、その謎に包まれた正体とは? ~神話で読み解く日本国と天皇の真実~

はるかはるか昔、天(高天原たかまがはら)に住んでいた神が地上世界を治めるために降りてたと日本神話は伝えています。 これを天孫降臨てんそんこうりんといいます。『古事記』は上・中・下の三巻に分けられますが、上巻のクライマックスといえるエピソードがこの天孫降臨です。 ちなみに官僚が民間企業などで高い地位に […]

いにしえの左方上位思想で読み解く日本文化 ~〈ひな人形〉と古事記のつながり~

穢れを人形にうつし、川に流す儀式 3月は冬から春へと季節が変わる時期です。 いにしえの人々は季節の変わり目には邪気が入り込み、災いをうけやすくなると考えていました。 季節の変わり目は寒暖差や気圧変動が大きくなるため、どうしても体調を崩しやすくなります。現代も季節の変わり目になると風邪を引いてしまうと […]

「令和」の由来と新元号に秘められた真の意味とは

ついに新時代「令和」がはじまりますね。 「令和」は響きもよく、美しさと気品をかね備えたとてもよい元号だとおもいます。 新元号「令和」は、史上初めて日本の古典を典拠とした元号としても話題になりました。 元号はこれまで、漢籍(中国の古典)を典拠にしてきました。 日本の古典を典拠にしたのは、日本で元号が制 […]

三種の神器は、どこから来たのか?

平成25年に伊勢の遷宮が20年ぶりにおこなわれました。その翌年、天皇皇后両陛下が新しい伊勢神宮の外宮と内宮にご参拝されました。このときの様子をニュースで見たひとも多いのではないでしょうか。このとき話題になったのが、「剣璽動座(けんじどうざ)」です。 これは天皇が行幸(皇居を離れて外出)する際に、三種 […]

「日本」の誕生~正史から隠された女王卑弥呼~

「日本は単一民族国家である」 そう聞いて疑問におもう人は、ひょっとすると少ないのかもしれません。 日本人には純血意識が強くあるようです。 その思い込みがさまざまな差別を生んだりもしています。   日本には琉球人もいればアイヌ人もいます。 朝鮮人や中国人、最近では西洋からもたくさんの人が日本 […]

『古事記』と『日本書紀』のちがい~なぜ日本神話は2つ必要だったのか~

同じような神話の書物が2つある不思議 『古事記』と『日本書紀』は、あわせて「記紀(きき)」とよばれています。 内容は、日本の誕生から、八百万(やおよろず)の神々が織りなす<神話>がまず描かれます。 つづいて、神の子孫である人間が登場し、 天照大神の血をひく天皇が日本を統治していくまでの<歴史>が描か […]

日本神話の誕生~天皇と神と国家~

王は内面に神を宿す~なぜ神話は作られたのか~ 王を王たらしめているものは何でしょうか? なぜ人々は王を王と認め、その命令に従うのでしょう? 前回お話ししたとおり、人は自由を求める存在であり、哀しいかな、欲望に突き動かされて行動してしまうものです。 人間は誰しも自由に生きたいと思っています。その自由を […]

神話のなりたち~王権と物語~

神話とは何か? 神話は神にかんする物語であり、この世界や宇宙、そして人類など、世の中のさまざまなものがどのようにできあがったのかを説明する物語です。 古代史を語る上で、神話を無視することはできません。 科学が発達した現代では、荒唐無稽な神話を信じる人は少ないですが、 古代の人々は神話の世界を信じ、そ […]